NO.101033 白化粧急須 ¥16,000
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NO.101041 粉引小鉢 ¥4,000 |
NO.151180 白化粧ワインカップ ¥5,050 |
NO.101045 白化粧8寸皿 ¥8,150 |
NO.101057 白化粧小鉢 ¥3,600
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NO.161106 白化粧徳利 ¥8,000
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粉引と無地刷毛目(白化粧)
粉引の器(こひき)
粉引は粉吹(こふき)ともいいます。名前の由来は、釉薬が粉を引いたような風情であることからといわれています。粉引茶碗は高麗茶碗の一名称で、李朝初期から中期にかけて焼かれたものです。粉引の特徴は、陶胎を白泥につけ込んで化粧掛け(ズブ掛け)するところにあり、化粧掛けしたものを素焼きして、これに透明釉を掛けて焼成されています。高台を含めて隈なく化粧土で覆われているのも粉引の特徴です。粉引の器は、釉薬の貫入を通して汚れが染み込む雨漏りをつくりやすく、これを嫌う方、景色として楽しまれる方とさまざまですが、魅力は、深い白色と柔らかい雰囲気にあります。
無地刷毛目(むじはけめ)白化粧
粉引は粉青沙器と呼ばれる朝鮮王朝陶磁の一種です。必ずしも生産地として限定されているのではないようですが、系統からみると『務安粉引』と『宝城粉引』に分けられています。宝城粉引の陶土は黒く、務安粉引の陶土は白っぽいようです。名碗といわれている三井家の「三好」、松平不昧が愛蔵していた畠山記念館の「松平」、加賀前田家に伝わった「楚白」のいずれもが胴に黒い火間があり、宝城粉引とされています。一方、務安粉引は、高台および高台脇は上釉だけで、化粧土をかけておらず、これを茶人は無地刷毛目と呼んだそうです。
吉井さんの粉引も二種類の器があります。土灰釉を施した柔らかい肌合いの白い粉引。肌合いはしっとりとしてなめらかです。一つは、繊細かつ豊かな貫入と生活用器としての堅牢さを持った無地刷毛目の器です。いずれも釉溜りはほんのりとした淡青色の美しい器です。