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刷毛目（はけめ）

陶器の素地に化粧土を刷毛などで塗ったやきものです。白くなる白化粧土が用いられることが多く、鼠色や黒っぽい素地に一気に引いてあります。刷毛引きのスピード感や、素地と刷毛目のコントラストなどが見どころとなります。

刷毛目には、白泥を刷毛引きした後、鬼板（褐鉄鉱）で下絵を描いて焼成された｢絵刷毛目｣や、線彫や掻落としなどを施した｢彫刷毛目｣などがあります。高麗茶碗に多く見られる技法ですが、日本では、１７世紀初頭に唐津焼において刷毛目が焼かれ｢刷毛目唐津｣と呼ばれています。